2022年 アニサキスアレルギー協会 活動履歴

アニサキスアレルギー協会会員の皆様
協会へご協力くださっている皆様

今年1年、ご支援、本当にありがとうございました。
おかげさまを持ちまして、2022年は、主に以下のような活動を展開することができました。

● 第1回アニサキスアレルギー・サミットの開催

オンライン開催ながら、多くの方に視聴いただきました。
アニサキスアレルギーの基礎的な知識の共有を始め、昭和大学病院の鈴木慎太郎医師によるくわしい解説、東京海洋大学の嶋倉邦嘉准教授によるアニサキスの最新知見など、日本で初めての「アニサキスアレルギーイベント」を開催できたのではないかと思っております。

● 毎週日曜21時のインスタライブ

お盆と年末を除き、毎週開催し、12月4日に50回を数えました。
アニサキスアレルギーはとてもつらい食物アレルギーで、食事なども孤独になりがち。
そのつらさを週末に共有し、リセットして翌週を楽しく生きよう、という趣旨での開催です。
毎週のことなので「雑談」的ではありましたが、患者の方々の逃げ場のひとつにはなったかなと思います。
アニサキスアレルギー協会インスタグラム

● AAA特製「スパイスおせち」の発売

アニサキスアレルギー患者にとって美味しそうな魚介類で溢れる年末年始は試練の時です。
特におせちは、家族や親戚が集まる場で「食べられないものが多い」という現実をつきつけられる分、かなり精神的負担になることも多い食べ物でした。
それを克服し、なんなら「おせちが楽しみになる」ような転換はできないか、ということで新宿初台のカレーの名店「和魂印才たんどーる」さんのご協力をいただいてスパイスおせちを発売するに至りました(たんどーるのシェフもアニサキスアレルギー患者です)。
初めての試みながら、たくさんご予約いただきました。

● 毎週木曜朝の理事定例会

毎週、理事の定例会議を開き、様々な事案について検討いたしました。
現在進みつつある事案としては、

  • 養殖魚のエサに魚粉を使わない方法の開発
    養殖魚もエサに魚粉を使用すると食べられない可能性があるので、魚粉を使用しない養殖魚を生産できないか、生産者と話し合いを進めております
  • その魚がアニサキスに寄生されているかどうかDNAレベルでわからないかの検討
    研究者のお話を聞き、取材中です。
  • アニサキスアレルギーの判例研究
    裁判になることも増えてきているので、その実際を取材中です。

などなど、様々な観点から、アニサキスアレルギー患者の役に立てることを模索中です。

2023年も引き続きご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

アニサキスアレルギー協会
代表理事 佐藤 尚之